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糖尿病の歴史21 中国の糖尿病の歴史 (2)

金匱要略は、張仲景(150-219)が著した医学書です。元々の書物は「傷寒雑病論」ですが、「傷寒論」と「金匱要略」の2つに分かれて伝わりました。「傷寒論」が急性熱性疾患を対象にし、「金匱要略」が慢性疾患を受け持っています。日本漢方はこの医学書を重視して発展しました。



消渴小便利淋病脈證並治第十三
男子消渴,小便反多,以飲一斗,小便一斗,腎氣丸主之。
(男子消渇、小便反って多く、一斗を飲むことを以って小便一斗、腎気丸之を主る)



多尿・多飲は消渇(糖尿病)の代表的な症状です。腎気丸は八味地黄丸のことで、腎虚に対して用いられる代表的な漢方処方です。腎虚は腎機能が低下した状態を指しますが、西洋医学の腎臓と別物です。「腎」は内分泌系や免疫機能も含む生命力全般に関わる概念です。


平成27年7月17日
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