空腹の「ものさし」
空腹の「ものさし」を作ってみませんか?
食べ物がいつも身近にあると、本当の空腹が分からなくなることがあります。「食べたい」と思った時、それが本当の空腹からくる欲求なのか、情動から来る「食べたい」なのかを区別してみましょう。
0:とてつもなくひもじい
3:空腹
5:快適
7:満腹
10:これ以上は食べられない
自分は今、この「ものさし」のどこにいますか?
「食べたい」が身体的欲求なら食べましょう。
そうではなく、「食べたい」という気分・感情だけなら、もう少し我慢してみましょう。
食事の時も、途中でちょっと箸を休めて感じてみましょう。
本当は満腹なのに、まだ胃に詰め込めるからと食べていませんか?
令和元年7月24日
ソーダ税
甘味飲料に税金をかけると消費量が減るという話です。
米国ではバークレイとフィラデルフィアで甘味飲料に税金がかかるようになりました。いわゆるソーダ税です。
バークレイでは税金がかかるようになって3年で、甘味飲料の消費が45%減少しました(Am J Public Health 2019)。得られた税金は公衆衛生・教育プログラムなど、健康の公平性を保つのに使われています。
フィラデルフィアでは税金がかかるようになって1年で、甘味飲料の消費量が正味38%減少しました(JAMA 2019)。この税金収入は低所得家庭児の幼稚園・保育園無料化に使われます。
低所得者は学習の機会が少なく知識がないために、健康に悪い飲食物の消費が増えます。ソーダ税には、(1) 値段を上げて甘味飲料を買いにくくする、(2) 知識がないために悪い生活習慣になっている人に勉強の機会を与える、2つの効果があります。
フィラデルフィアのソーダ税は1オンス(30ml)あたり1.5セントです。実際のスーパー小売り価格をみますと、1オンス(30ml)あたり、2016年 5.43セント → 2017年 6.24セントでした。ソーダ税のかからないボルティモアでは同 5.33セント → 5.50セントでした。
ボルティモアではわずか3%の値上がりだったのですが、フィラデルフィアでは15%も小売り価格が値上がりしたのですね。
令和元年7月8日